舞台後におすすめの表情リラックス法
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舞台で思いきり踊った後、身体だけでなく「顔」も疲れ切っていることに気づいていますか?
特にバレエやダンスは、踊りと同じくらい表情も大切にされる芸術です。舞台上では笑顔や強い表情を長時間キープするため、**表情筋(頬筋・口輪筋・眼輪筋・咬筋など)**はフル稼働しています。その結果、舞台が終わると顔の筋肉にこわばりや張りを感じたり、口や頬のだるさ、目の疲れ、さらには頭痛や肩こりにつながることも。
そこで今回は、舞台後におすすめの 「表情リラックス法」 をご紹介します。踊り終えた後のクールダウンとして取り入れると、翌日の顔のむくみや疲労感がぐっと軽減されます。
表情リラックスのメリット
- 表情筋の緊張をほぐし、顔の疲れを解消
- 顔周りの血流を促進し、むくみやくすみを防ぐ
- 首・肩のこりを軽減し、リラックス効果を得られる
- 翌日のリハーサルやレッスンにスムーズに切り替えられる
舞台後に行いたい表情リラックス法(約5〜7分)
① 深呼吸&顔全体の脱力(1分)
舞台後はアドレナリンで呼吸も浅くなりがち。
→ 目を閉じ、深く息を吸って口から長く吐きながら、顔の力をすべて抜きます。
口を半開きにして「だら〜ん」とさせるのがポイントです。
② 頬のストレッチ(1分)
- 指先で頬骨の下(ほうれい線の横あたり)を軽く押さえる。
- そのまま頬を下に引き、5秒キープ → 脱力。
→ 舞台中に口角を上げ続けて酷使した「大頬骨筋」をリセットできます。
③ 口周りほぐし(1分)
- 舌を口の中で大きく回し、上・横・下とマッサージするように動かす。
- 右回し5回、左回し5回。
→ 「口輪筋」を柔らかくし、口周りのだるさや乾燥を防ぎます。
④ 目元リラックス(1分)
- 目を閉じ、両手のひらをこすって温める。
- その手のひらを目の上に軽く当てて30秒〜1分。
→ 「眼輪筋」の疲労が和らぎ、目の奥の緊張がほどけます。
⑤ 咬筋リリース(1分)
舞台中は無意識に歯を食いしばっていることが多いです。
- 頬の横(耳の前〜ほっぺの下あたり)を軽く指で押す。
- 円を描くようにマッサージして、ゆっくり脱力。
→ あごの筋肉が緩むことで、頭痛や肩こりも軽減します。
⑥ 首まわりストレッチ(1分)
表情筋とつながる首筋(胸鎖乳突筋・僧帽筋)をリセット。
- 頭を右に倒して首を伸ばす → 反対も。
- ゆっくり回すように大きく首を回旋。
→ 表情筋だけでなく、舞台中に緊張して固まった上半身も同時にリラックスできます。
翌日のためのケアポイント
- 水分補給:表情筋の疲労回復を助ける
- 温める:蒸しタオルを顔や首に当てると血流促進
- 睡眠:顔のこわばりを取る最も大切な回復手段
💡 まとめ
舞台の後は、身体だけでなく顔の筋肉にも「クールダウン」が必要です。表情筋をほぐすことで、自然な笑顔を取り戻し、次の舞台やレッスンに向けてコンディションを整えることができます。数分のリラックス法を習慣化すれば、舞台映えする表情を長くキープできるダンサーになれるでしょう。